2017/8/19 刀剣鑑賞・ジャズと口笛のコラボ・刀剣の話。 歴史館 茨城県水戸市。
■歴史館で「刀剣のイロハ」展をみる。
刀剣には、銘が刻まれている。銘が見える側を手前に展示する。
太刀は、刃を下向きに。刀は、刃を上向きに展示されることになるようだ。
腰にさした時の上下の向きも同じ。
太刀・短刀・脇差・薙刀・槍・小太刀・刀、約50本が展示解説されていた。
歴史館のお祭りをやっていた。
水戸工業ジャズバンド演奏・口笛奏者加藤麻里奈さんのコンサートがあった。
■水戸工業ジャズバンドの演奏は何年か前から何度か聴いている。
久しぶりに聴かせてもらった。
相変わらずよかった。
演奏メンバーが毎年変わるなか、生徒さまの努力は大変だろう。
先生さまのご指導も素晴らしい。
クラリネット奏者、高音がきれいでよかったです。
口笛奏者加藤麻里奈さん、はじめて聴かせていただいた。
いろいろな音を口笛で、元気にかわいらし吹いていた。よかったです。



■講演会「日本人と刀剣」
日本美術刀剣保存協会茨城県支部長 谷津さまの話があった。
以下のようなはなしだったように思う。
戦後、刀剣は武器としてアメリカにより没収されることになった。
しかし、美術品として刀剣は、残った。
むかしは、刀剣は直刀だった。
その後、直刀から湾刀になった。
湾刀は、日本独自のもの。
平安時代に、刀剣をつくる技術は素晴らしいものになった。
日本以外では直刀。
これは、狩猟民族と農耕民族のちがいによるものかもしれない。
直刀は、突いて相手を殺す武器。
加減ができない。
湾刀、日本刀は加減して相手を傷つけることができる。
突くのではなく、(ひく)。
狩猟民族は相手殺す。農耕民族は、共同作業で米を作るため仲良くしなければならない。
相手をしかるときも加減することが必要になった。
騎馬に乗って戦いの場合、刀剣、太刀は長く反りが大きい。
長くないと相手に届かない。
その後、戦い方が変わり騎馬に乗っての戦いから、地面にたっての戦いになる。
刀剣はあまり長くなく反りが小さいものになった。
刀剣は、鉄を何度もたたいてのばしつくる。
日本にはコークスなどの鉄を熱するには高温になる材がなかった。
鉄をドロドロに溶かす温度までできなかった。
鉄を熱くしアメのようにする温度までしか温度を上げられなかった。
刀をつくる職人は、この熱い鉄を何度もたたいてのばし刀剣にした。
折り返して15回程度折り返すことをおこなった。
このようにすると。約3万の層ができる。
この層が刀剣の強さと地模様をつくる。
ドイツは、名刀正宗をドイツに持っていき、分析し同じものをつくろうとした。
しかし、つくれなかった。約3万の層がつくれなかった。
刀の層の技術が、ドイツのタイガー戦車に応用された。
非常に強度の強い戦車になった。
武士にとり、刀剣は非常に大切なものだった。
刀剣は腰の左にさす。
往来で、互いの刀剣があたらないように、左側通行で歩いた。
それが、今も車は左側通行として残っている。
「元の鞘に収まる」は刀剣からのことば。
刀剣はみな形が違う。刀剣の収まる鞘はひとつしかない。
「目抜き通り」という言葉は、その街で最も賑やかな場所をいう。
これは、刀のつかのところの目貫からのことば。


講演のあと、夢想神伝流水戸刀学会居合道部のみなさまによる居合道演武があった。

以下、茨城新聞参考。
■日本刀の分類。
もろ刃の剣(つるぎ)と長柄武器の槍・薙刀以外は除く。
日本刀は、長さ・銘の位置を基準に太刀・刀・脇差・短刀に分類。
長さ。刃の長さ66.6p以上 太刀または、刀。
66.6p〜30.3p 脇差。
30.3p以下 短刀。
銘の位置 身に着けた時、銘か体の外になる。
ただし、例外もある。
刃長が30.3p以上でも、短刀の特徴を持つ寸延び短刀がある。
神社や寺、身分の高い人へ納められた刀剣では、銘が逆になっていることもある。
太刀は刃を下にして腰に吊るす(展示は刃が下になる)。
刀は、刃を上にして帯に差す(展示は刃が下になる)。
■折り返し鍛錬。
日本刀は「折り返し鍛錬」でつくられる。
熱した鋼を槌で打ち延ばす。
二つに折り曲げてさらに延ばす。
5〜15回繰り返す。
鋼の中の不純物がとりのぞかれる。
15回繰り返すと、32,768の層になる。
この層が日本刀の表面に鍛え肌となる。